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献体と遺言

2026/06/24

献体と遺言

こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。

 

「献体を希望しているのですが、遺言書に書いたほうがいいですか?」 というご相談が増えています。

 

献体とは、医学・歯学の教育や研究のために、自分の遺体を大学などに提供する制度のことです。

「社会の役に立ちたい」「家族に負担をかけたくない」「自分らしい最期を選びたい」 そんな想いから献体を選ぶ方が増えています。

 

ただし、献体には“遺言書に書くだけでは実現しない”という重要なポイントがあります。

 

 

 

献体は「遺言書に書くだけ」では実現しない理由

献体は、亡くなってからすぐに大学へ連絡し、受け入れの可否を判断してもらう必要があります。

 

しかし遺言書は葬儀後に開封されることが多いため、献体の希望が間に合わないことがほとんどです。

 

つまり、

・遺言書に書く
・家族が生前に知っている
・献体登録を済ませている

この3つが揃って、はじめて献体が実現します。

 

 

 

献体を希望するなら、必ず「生前登録」が必要

献体は、希望すれば誰でもできるわけではありません。

 

大学の献体センターに生前のうちに登録し、承諾書を交わす必要があります。

 

 

一般的な流れは次のとおりです。

① 献体を受け入れている大学を選ぶ
② 資料請求をする
③ 本人と家族が同意書に署名
④ 登録証(献体カード)が発行される

 

 

家族の同意が必要な大学がほとんどで、家族が反対すると献体は実現しません。

 

 

 

献体と遺言書の関係|遺言書に書く意味はある?

結論として、遺言書に献体の希望を書くことには大きな意味があります。

 

ただし、法的拘束力はありません。

遺言書に書くメリットは次のとおりです。

・家族が迷わず判断できる
・本人の強い意思が伝わる
・葬儀の方針が明確になる
・家族間の意見の食い違いを防げる

 

また付言事項として、献体を希望する理由や家族への感謝を書いておくと、より伝わりやすくなるでしょう。

 

 

 

献体を希望する人が遺言書に書くべき内容

献体に関する付言事項には、次のような内容を盛り込むことが一般的です。

 

・献体を希望していること
・登録している大学名
・登録番号(あれば)
・家族への感謝
・献体が難しい場合は通常の葬儀で構わない旨

 

特に「献体ができない場合の代替案」は重要です。 大学側の事情(満床・災害・感染症など)で受け入れができないこともあるためです。

 

 

 

献体を希望する場合の注意点

① 家族の同意が必須

家族が反対すると献体は実現しません。必ず生前に話し合っておきましょう。

 

② 葬儀の形式が通常と異なる

献体の場合、遺体をすぐに大学へ搬送するため、葬儀を行わないケースが多いです。

 

③ 遺骨が戻るまで時間がかかる

献体後、解剖・研究が終わるまで1〜2年ほどかかることが一般的です。

 

④ 献体と「臓器提供」は別制度

・献体:医学教育・研究のため
・臓器提供:移植医療のため

 

両方を希望する場合は、臓器提供が優先されることが多いです。

 

 

 

献体を希望する人がやるべき3つのこと

① 大学に献体登録をする(資料請求 → 同意書 → 登録証)
② 家族に必ず伝える(家族の同意が必要)
③ 遺言書の付言事項に希望を書く(家族が迷わないように)

 

この3つが揃って、はじめて献体が実現します。

 

 

 

献体は“生き方の延長線上にある最期の選択”

献体は「誰かの役に立ちたい」という、とても尊い選択です。

 

しかしその実現には、生前の準備と家族の理解が欠かせません。

・生前登録
・家族への共有
・遺言書への記載

 

これらを整えておくことで、あなたの想いをより確実に家族へ届けることができます。

 

行政書士法人エニシアでは、献体を希望する方の遺言書作成や付言事項の書き方も丁寧にサポートしています。

 

どうぞお気軽にご相談ください。

 

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