2026/07/22
墓じまいと相続【後編】
2026/07/22
墓じまいと相続【後編】
こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。
前回に引続き今回も墓じまいと相続をテーマにお話しします。
前編では、墓じまいが相続と深く関わる理由や、基本的な流れについてでした。
後編では、実際に墓じまいを進める際に知っておきたい費用の目安、寺院や霊園とお話しする際のポイント、家族間のトラブルを防ぐ方法についてお話しします。
墓じまいにかかる費用の目安
墓じまいの費用は、墓地の広さや石材店の作業内容によって大きく変わります。
一般的には、墓石の撤去費用が10万円〜30万円程度、遺骨の移動先の永代供養料が10万円〜50万円程度が目安です。
寺院にお布施が必要な場合は、数万円〜10万円程度を求められることもあります。
費用の幅が大きい理由は、墓地の立地や墓石の大きさ、撤去作業の難易度が大きく影響するためです。
複数の石材店から見積もりを取ることで、適正価格を把握しやすくなります。
寺院・霊園と話す際に気をつけたいこと
墓じまいを進める際は、寺院や霊園とのコミュニケーションがとても重要です。
特に、寺院にお墓を管理してもらっている場合は、長年のご縁があるため、丁寧な説明と誠意ある対応が欠かせません。
墓じまいを申し出ると、住職から「どうして墓じまいをするのか」と理由を尋ねられることがあります。
これは責められているわけではなく、供養の継続性を確認するための大切なプロセスです。
遠方で管理が難しい、跡継ぎがいない、永代供養に切り替えたいなど、正直に伝えることで理解を得やすくなります。
家族間のトラブルを防ぐために
墓じまいは、家族の気持ちが大きく揺れるテーマです。
特に、親族が多い場合や、供養に熱心な家族がいる場合は、意見が割れやすく、話し合いが難航することがあります。
トラブルを防ぐためには、早い段階で家族全員に状況を共有し、できるだけ丁寧に説明することが大切です。
また、墓じまいの理由を「負担だから」「お金がかかるから」といった表現だけで伝えると、誤解を招くことがあります。
「今後の供養を続けるために永代供養へ移したい」「遠方で管理が難しいため、安心できる場所へ移したい」など、前向きな理由を添えることで、家族の理解を得やすくなります。
墓じまい後の供養方法を決める
墓じまいは「撤去して終わり」ではありません。
遺骨をどこへ移すのか、どのように供養を続けるのかを決めることがとても大切です。
永代供養墓や納骨堂は、管理の負担が少なく、後継者がいなくても安心して供養を続けられる方法として人気があります。
散骨を選ぶ方も増えていますが、散骨は法律上のルールや地域の慣習が関係するため、専門業者に相談しながら進めることが望ましいです。
墓じまいは、費用や手続きだけでなく、家族の気持ちや供養のあり方を丁寧に整理する必要がある大切なプロセスです。
相続と同じように、早めの準備と家族間のコミュニケーションが成功の鍵になります。
行政書士法人エニシアでは、墓じまいの相談、改葬許可申請、永代供養の選び方など、状況に合わせて丁寧にサポートしています。
お悩みの方はどうぞご相談ください。
▶ 生前対策
▶ 遺産手続














