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相続準備のための断捨離

2026/06/05

相続準備のための断捨離

こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。

 

相続のご相談を受けていると、「親が亡くなった後、家の片づけが本当に大変だった」「遺品整理に半年以上かかってしまった」という声をよく聞きます。

 

相続は“財産の手続き”というイメージが強いですが、実際には「物の整理」が大きな負担になります。

 

特に、長年住んだ家、物が多い家庭、一人暮らしの高齢者では、相続人が片づけに苦労し、心身ともに疲れ切ってしまうことも珍しくありません。

 

そこで注目されているのが、「相続準備としての断捨離」です。

 

断捨離というと「物を捨てること」と思われがちですが、本質は“人生の棚卸し”です。

そして、相続準備としての断捨離は、家族への最大の思いやりにもなります。

 

 

 

相続準備としての断捨離が必要な理由

① 相続人の負担が圧倒的に軽くなる

遺品整理は、想像以上に大変です。

 

物が多すぎて片づけが進まない、何を残すべきか判断できない、ゴミの分別に時間がかかる、大型家具の処分に費用がかかる……。

 

相続人が遠方に住んでいる場合は、片づけのために何度も帰省しなければならず、仕事や家庭への負担も大きくなります。

 

生前にある程度整理しておくだけで、相続人の負担は大幅に減ります。

 

 

 

② 財産の全体像が把握しやすくなる

物が多いと、通帳、保険証券、不動産の権利書、契約書など、大切な書類が埋もれてしまいます。

 

断捨離を進めることで、財産の全体像が見えやすくなり、相続手続きもスムーズになります。

 

 

 

③ 認知症になる前に「自分の意思」で整理できる

認知症になると、物を捨てられない、判断ができない、片づけを拒否するという状態になることがあります。

 

元気なうちに断捨離をしておくことは、“自分の意思で人生を整理する”という意味でも大切です。

 

 

④ 家族の争いを防ぐ

物が多いと、「これは誰がもらうのか」「捨てていいのか」という争いが起きやすくなります。

 

生前に整理しておくことで、家族のトラブルを防ぐことができます。

 

 

断捨離は「捨てること」ではなく「選ぶこと」

断捨離という言葉が苦手な方もいます。「捨てる」という言葉に抵抗があるからです。

 

しかし、相続準備としての断捨離は、「必要なものを選び、残す」という作業です。

 

思い出の品、大切な写真、家族に残したいもの、自分の人生を象徴するもの……。

 

こうしたものは、無理に捨てる必要はありません。

むしろ、「これは残したい」「これは家族に渡したい」という意思を明確にすることが大切です。

 

 

どこから始めればいい?断捨離の進め方

① まずは「明らかな不要物」から

最初から思い出の品に手をつけると、感情が揺れて進まなくなります。

 

まずは、壊れた家電、使っていない食器、古い衣類、期限切れの書類など、判断しやすいものから始めるのがコツです。

 

 

② 写真・アルバムは「選ぶ」作業

写真は特に量が多く、相続人が最も困るもののひとつです。

 

似た写真は1枚に絞る、デジタル化する、家族に渡したい写真を分けておくなど、工夫することで整理がぐっと楽になります。

 

 

③ 思い出の品は「手放す理由」を考える

思い出の品は、捨てるかどうかの判断が難しいものです。

 

そんなときは、「これは誰かの役に立つか」「自分の人生に必要か」という視点で考えると、手放す決断がしやすくなります。

 

 

④ 大型家具は早めに検討

タンス・ソファ・ベッドなどの大型家具は、処分に費用がかかります。

 

元気なうちに処分しておくと、家族の負担が大きく減ります。

 

 

断捨離と一緒にやっておきたい「相続準備」

① 大切な書類の整理

通帳、保険証券、不動産の権利書、年金関係の書類、契約書などを一つのファイルにまとめておくと、相続人が迷わず手続きできます。

 

 

② 財産リストの作成

財産の全体像が見えると、遺言書の作成もスムーズになります。

 

 

③ エンディングノートの作成

断捨離で気づいたことを、エンディングノートに書き残す方も増えています。

 

大切にしているもの、家族へのメッセージ、葬儀の希望、ペットのことなど、家族にとって大きな助けになります。

 

④ 遺言書の作成

断捨離を進めると、「この財産は誰に渡したいか」が明確になります。

そのタイミングで遺言書を作成すると、いきなり遺言をつくろうとするときよりも、気持ちも楽で自然な流れで相続準備が整います。

 

 

家族と一緒に進めると、断捨離は“思い出の時間”になる

断捨離は、ひとりで黙々と行う必要はありません。

家族と一緒に進めることで、昔の話を聞けたり、思い出を共有できたり、家族の絆が深まることがあります。

 

「これはお父さんが若い頃に使っていたものだよ」「この写真は家族旅行のときのだね」

そんな会話が生まれ、断捨離が“思い出の時間”に変わります。

 

 

 

断捨離は「ほんとうに大切なもの」を見つける「人生の宝探し」

相続準備としての断捨離は、単なる片づけではありません。

 

家族の負担を減らす、自分の人生を整理する、財産の全体像を把握する。こうして、自分がほんとうに大切にしたいものが次第に見えてきます。

 

書きたいと思っていてもなかなか手につかなかったエンディングノートや遺言書づくりにもつながる効果もあり、家族への最大の思いやりにもなります。

 

行政書士法人エニシアでは、断捨離後の相続準備をどのように進めればよいか、ご家族の状況に合わせて丁寧にサポートしています。

 

 

どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

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