2026/06/17
デジタル遺産 後編|家族が困らないための「生前整理」
2026/06/17
デジタル遺産 後編|家族が困らないための「生前整理」
こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。
前回に続き、デジタル遺産についてのお話しです。
前編では、相続手続きの中で問題になりやすい「デジタル遺産は見つけにくい」というポイントについてお話ししました。
後編では、生前のうちにできるデジタル整理をテーマに、家族が困らないための準備方法についてまとめたいと思います。
デジタル遺産の生前整理とは?
生前整理とは、自分が亡くなった後に家族が困らないよう、デジタル情報を整理しておくことです。
紙の財産よりも、デジタル情報は「本人しか知らない」ものが多いため、整理しておかないと家族が手続きできず、財産が失われることもあります。
特に、スマホ・パソコン・クラウド・ネット銀行・仮想通貨などは、アクセス情報がわからないと何もできないため、生前整理の重要性が非常に高い分野です。
生前整理でやるべきこと
① スマホ・パソコンのパスコードを家族に伝える
最も重要なのはこれです。
・スマホのロック解除コード
・パソコンのログインパスワード
・Apple ID / Google アカウント
これらがわからないと、家族はメール・銀行・写真などにアクセスできません。
信頼できる家族に伝えるか、少なくとも伝わるようにエンディングノートに記録しておきましょう。
② ID・パスワードの一覧を作る
紙でもデジタルでも構いません。最低限、次の項目をまとめておくと安心です。
・ネット銀行・証券会社
・仮想通貨ウォレット
・SNSアカウント
・サブスク契約
・メールアドレス
・クラウドサービス
「どのサービスを使っているか」だけでも残しておくと、家族の負担が大きく減ります。
③ 仮想通貨は「秘密鍵」を必ず残す
仮想通貨は、秘密鍵という情報がなければ誰もアクセスできません。
・秘密鍵
・リカバリーフレーズ
・ウォレットの種類
・取引所のログイン情報
これらを紙に書いて保管するか、信頼できる専門家に相談しておくことが大切です。
④ サブスクの棚卸し
意外と多いのが、本人も把握していないサブスクの数です。
・使っていないものを解約
・必要なものだけ残す
・契約一覧を作る
これだけで、家族の負担が大幅に減ります。
⑤ SNSアカウントの整理
不要なアカウントは削除し、使っているアカウントは一覧化しておきましょう。
また、FacebookやInstagramなどは「追悼アカウント」設定ができるため、死後の扱いを事前に決めておくと安心です。
⑥ デジタル遺産リストを作る
①~⑤までに挙げた内容をエンディングノートにまとめておくことで、万が一が起きた後でも家族がスムーズに手続きできます。
・スマホ・PCのパスコード
・使っているサービス一覧
・ネット銀行・証券の有無
・仮想通貨の情報
・SNSアカウント
・サブスク一覧
・データの扱い(写真・動画・メールなど)
生前整理をすると得られる安心
・家族が困らない
・財産の漏れがなくなる
・不要な支払いが続かない
・個人情報の流出を防げる
・自分自身もスッキリ整理できる
デジタル遺産は、生前整理をしているかどうかで家族の負担が大きく変わる分野です。
デジタル遺産は「見えない財産」。だからこそ早めの対策を
デジタル遺産は、紙の財産と違い、存在に気づけない・アクセスできないという特徴があります。
そのため、「まだ元気だから大丈夫」と思っているうちに、少しずつ整理を始めておくことが、家族への最大の思いやりになります。
行政書士法人エニシアでは、デジタル遺産の整理・遺言書への反映などから、デジタル遺産の相続手続きまで、ご家族の状況に合わせて丁寧にサポートしています。
ぜひお気軽にご相談ください。
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