2026/01/22
シリーズ|相続人が遠方にいる場合の手続き(第3回)
2026/01/22
シリーズ|相続人が遠方にいる場合の手続き(第3回)
遠方相続をスムーズに進めるための家族コミュニケーション
こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。
いよいよ今シリーズも大詰め。
最終回の今回は、遠方にいる相続人と手続きを円滑に進めるコツについてお話しします。
よくあるミスコミュニケーション
遠方相続で最も多いトラブルは、「連絡不足」と「役割分担の曖昧さ」です。
きっと分かってくれているだろう、という気持ちでいると思わぬ落とし穴になりかねません。
連携不足
相続人が全国に散らばっていると、どうしても情報共有が遅れがちになり、誤解や不信感が生まれやすくなります。
例えば、札幌に住む方が亡くなり、同じく札幌に住んでいる長女が中心となって手続きを進めているのに、東京に住む長男が「自分は何も聞いていない」と不満を抱くようなケースがあります。
長女としては逐一連絡しているつもりでも、長男は仕事が忙しく、メッセージを見落としてしまっている。
こうしたすれ違いが積み重なると、遺産分割協議が進まなくなってしまいます。
役割分担
また、「誰が動くか」を決めないまま手続きを始めてしまうと、責任の押し付け合いが起きることがあります。
特に、実家の片付けや不動産の現地確認は亡くなった方の近くに住む相続人が担当することが多いため、遠方の相続人が「自分は何も関われていない」と感じてしまうことがあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、最初に「役割分担」を明確にすることが重要です。
例えば、次のように分担するとスムーズです。
◆亡くなった方の近隣在住の相続人:役所・銀行の窓口対応、不動産の現地確認
◆遠方在住の相続人:書類の確認・押印、必要書類の郵送、家族会議への参加
◆全員:遺産分割協議の内容確認、情報共有
また、連絡手段を統一することも大切です。LINEグループを作り、進捗を共有する。
重要な内容はメールで送る。共有フォルダに必要書類をまとめる。
こうした工夫で、情報の行き違いを防ぐことができます。
海外の相続人もいた事例
最後に事例をひとつご紹介します。
札幌に住む母が亡くなり、子どもは東京・大阪・海外に住んでいるケース。
最初は連絡がうまく取れず、海外にいる子供は生活時間も異なるため、遺産分割協議が進まない状態でした。
しかし、役割分担を決め、LINEグループで進捗を共有するようにしたところ、手続きがスムーズに進むようになりました。
また、私たち専門家が窓口となり、書類のやり取りを代行したことで、相続人の皆様にも負担が大幅に軽減されたとおっしゃっていただくことできました。
遠方相続は大変なイメージがありますが、段取りと情報共有さえしっかりしていれば、決して難しいものではありません。
必要に応じて専門家を活用しながら、無理のない形で進めていくことが大切です。
行政書士法人エニシアでは、将来の相続についてのご相談から相続発生後のお手続きまで、一貫してお手伝いしています。
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