2025/12/12
スタッフBlog|財産目録
2025/12/12
スタッフBlog|財産目録
こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。
これまで、戸籍や財産に「抜け」や「漏れ」がないことが大切ですと繰り返しお伝えしてきました。
特に財産については、見落としがあると遺産分割や相続税申告に支障をきたすこともあります。
今回は、”財産”を素材として、相続の準備に重要な”抜け・漏れをなくす”ために具体的にどうしておくとよいかご案内したいと思います。
財産目録をつくっておく
将来相続が発生した際の、遺産の把握漏れや相続税の申告漏れを防ぐには、財産の一覧表(財産目録)を作り、内容をまとめておくことがオススメです。
財産目録を作っておくことで、以下のようなメリットにつながります。
・銀行や証券会社の口座を家族がわかるようにしておける
・これまで把握できていなかった財産の存在に気づける
・相続税が発生するかどうか大まかに判断するのにも役立つ
・残された相続人が、将来スムーズに遺産分割協議を行える
特に、相続税の申告漏れは税務署からの指摘につながる可能性もあるため、事前の準備が欠かせません。

洗い出しのコツ
財産目録を作るのに最も重要なのは、財産の全てを一覧表に洗い出すことですが、洗い出して分類する分け方は大きく分けると4つあります。
▶プラスの財産
預貯金、株式、投資信託、不動産など、価値のある資産
▶マイナスの財産
住宅ローン、借金、未払いの税金など、負債にあたるもの
▶みなし財産
自分が死亡した後に相続人が受け取る「生命保険金」や「死亡退職金」など
▶非課税の財産
墓地や墓石など、相続税の課税対象外となるもの
でも、細かい仕分けを始めるのは、ちょっと待って。
最初から厳密にやろうとすると、おっくうになり、手が止まってしまいます。
まずは、大きく「プラスの財産」と「マイナスの財産」の2つだけに絞ってピックアップしてみるのが良いと思います。
もし「プラスの財産」と「マイナスの財産」がうまく洗い出せて余裕があれば、次のステップとして「その他の財産」についても続けてピックアップできるとさらにGOODです。
手掛かりになる資料
財産目録を作っていくにはどんな書類や資料を手掛かりにするとよいでしょうか。
基本的なものをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
▶プラスの財産
【預貯金】
・通帳
・ネット銀行の口座情報(画面)を印刷したもの
【有価証券】
・株券、証券、通帳、お預かり証明書
・配当金の支払通知書
【土地・建物】
・権利証(登記識別情報通知書)
・登記簿謄本(全部事項証明書)
・固定資産評価証明書
・名寄帳
・公図、地積測量図、実測図
・賃貸借契約書
・「所有不動産記録証明書」NEW
※来年の2月以降は、先日ご紹介したこの証明書も加えるとよいですね
【生命保険】
・保険証書
・解約返戻金、満期返戻金のお知らせ
▶マイナスの財産
【負債/債務】
・金銭消費貸借契約書
・請求書、領収書、明細書
・税金の納付書、納税通知書
▶その他の財産
【これまでに贈与した財産】
・通帳(贈与のための引出がわかる箇所)
・贈与契約書、贈与証書
【生命保険金や死亡退職金】
・保険証書
・契約内容のお知らせ
・死亡退職金制度の有無がわかる就業規則の写し
これらの資料はあちこちに置いてバラバラに管理せず、できれば同じか近い場所にまとめておくと、相続など万が一の時に家族が迷わず対応できます。
相続を気にするのは、家族を気にかけること
財産目録の作成は、単なる事務作業ではありません。
それは「家族への思いやり」であり、「安心を残す準備」でもあります。
また、おっくうな財産の洗い出しも、一度できてしまえば気持ちがすごく楽になり、体も軽くなります。
とりあえずどこからでもいいので、まずは手をつけてみましょう。
手をつけ始めることさえできれば意外と順調に転がっていく。
実をいうと、これが私の一番のおすすめしたかったことかもしれません。














