2026/03/03
シリーズ「再婚と相続」第3回
2026/03/03
シリーズ「再婚と相続」第3回
こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。
シリーズ「再婚家庭の相続」第3回。
最終回となる今回は、再婚家庭の相続を円満に進めるために欠かせない、
「具体的な対策」
について、詳しくお話しします。
再婚家庭の相続は、
・前婚の子ども
・今の配偶者
・今の配偶者との子ども
といった複数の立場が絡み合うため、対策なしでは揉める可能性が高くなります。
しかし、適切な準備をしておけば、ほとんどのトラブルは防ぐことができます。
今回は、再婚家庭で特に効果の高い、
・遺言書
・生命保険
・夫婦間の話し合い
という3つの柱を中心に解説していきます。
① 遺言書は「必須」──再婚家庭の相続対策の中心
再婚家庭では、遺言書があるかどうかで相続の結果が大きく変わります。
◆ 遺言書がある場合
・配偶者に多めに残す
・家は配偶者に、預金は子どもに
・前婚の子どもと今の配偶者のバランス調整
など、柔軟な設計が可能です。
◆ 遺言書がない場合
・前婚の子どもが遺産分割協議に必ず参加
・うまく話しがまとまらず法定相続分で分けるしかない
・今の配偶者が住む家を売らざるを得ないケースも
再婚家庭では、遺言書がないと特に「揉める」と言えます。
再婚家庭の遺言は、内容が複雑になりやすいため、専門家と一緒に作ることを強くおすすめします。
②生命保険──“遺留分対策”として最強のツール
再婚家庭でよくある問題が、
「前婚の子どもが遺留分を請求してくる」
というケースです。
遺留分は法律で守られた権利のため、完全に排除することはできません。
そこで有効なのが、
生命保険の活用
です。
◆ 生命保険が有効な理由
・受取人固有の財産になる(遺産分割の対象外)
・遺留分の計算に含まれにくい
・現金で受け取れるため、配偶者の生活費に使いやすい
たとえば、
・家は配偶者に残す
・前婚の子どもには保険金でバランスを取る
という設計が可能です。
再婚家庭では、生命保険は「争いを防ぐための調整弁」として非常に役立ちます。
③ 夫婦間の話し合い──最も大切なのに、最も難しい部分
再婚家庭の相続対策で、実は最も大切なのが、
「夫婦間の話し合い」
です。
・前婚の子どもにどれだけ残すか
・今の配偶者の生活をどう守るか
・家は誰が相続するのか
・最終的に財産を誰に承継させたいか
こうしたテーマは、話しづらいものです。
しかし、話し合いを避けると、
・配偶者が困る
・子どもが困る
・家族が分断される
という結果になりかねません。
専門家が関与してサポートとしてすることで、
・感情的にならずに話せる
・法律的に正しい情報を共有できる
・家族全体の最適解を見つけやすい
というメリットがあります。
再婚家庭の相続は、夫婦だけで抱え込まず、早めに相談することが大切です。
再婚家庭の相続は「準備した家庭ほど円満になる」
3回にわたって、再婚家庭の相続についてお話ししてきました。
再婚家庭の相続は、
・相続人の構成が複雑
・感情的な対立が起きやすい
・法律の理解が欠かせない
という特徴があります。
しかし、
・遺言書
・生命保険
・夫婦間の話し合い
という3つの対策を組み合わせることで、ほとんどのトラブルは防ぐことができます。
再婚家庭の相続は、
「準備した家庭ほど円満になる」
という特徴があります。
「うちの場合はどう対策すべき?」と感じたら、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
行政書士法人エニシアでは、再婚家庭の相続・遺言のご相談を幅広く承っています。
あなたのご家庭にとって最適な形を、一緒に考えていきましょう。
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