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葬儀の希望と遺言

2026/06/19

葬儀の希望と遺言

こんにちは、行政書士・宅地建物取引士の長田(おさだ)です。

 

相続や終活のご相談を受けていると、「葬儀のことを遺言書に書いてもいいのですか?」という質問をよくいただきます。

 

結論から言うと、葬儀の希望は遺言書に書くことができます。
ただし、法的拘束力がないという点は注意が必要です

 

では、なぜ書く意味があるのでしょうか。
今回記事でお話していきたいと思います。

 

 

 

葬儀の希望は遺言書に書ける?

葬儀に関する希望は、次のような内容がよく書かれます。

 

 

・葬儀の形式(家族葬・直葬・一般葬など)
・宗教・宗派、読経の有無
・祭壇や花のイメージ
・呼んでほしい人・呼ばなくてよい人
・遺影に使ってほしい写真
・納骨先(菩提寺・納骨堂・樹木葬など)
・散骨や海洋葬など、お墓を持たない選択

 

 

これらはすべて遺言書に書くことができます。

 

 

ただし、遺言書は亡くなった後に開封されることがほとんどのため、葬儀に間に合わないことが多いという点が大きな問題です。

 

 

 

葬儀の希望は「付言事項」に書くのが一般的

遺言書には、法的効力を持つ「遺言事項」と、気持ちや希望を書く「付言事項」があります。

 

葬儀の希望は、付言事項として書くのが一般的です。

 

付言事項には法的拘束力はありませんが、家族が判断に迷ったときの大きな助けになります。

 

 

 

なぜ葬儀の希望を書くと家族が助かるのか

① 家族の負担が大きく減る

葬儀は、亡くなってから数日のうちに多くのことを決めなければなりません。

本人の希望がわからないと、家族は「これでいいのだろうか」と迷い続けます。

 

遺言書に希望が書かれていれば、家族は迷わずに決断できます。

 

 

② 家族間の意見の食い違いを防げる

葬儀は家族の意見が分かれやすい場面です。

 

本人の希望が明確であれば、家族の衝突を防ぐ効果が大きいです。

 

 

③ 本人の“生き方”を反映できる

葬儀は「人生の最終章」。

 

・静かに送り出してほしい
・好きな花に囲まれたい
・音楽葬にしてほしい
・宗教色をなくしたい

 

こうした想いは、遺言書に書くことで家族にしっかり伝わります。

 

 

 

遺言書だけでは不十分。必ず「生前に家族へ伝える」こと

遺言書は葬儀後に開封されることが多いため、遺言書だけに書いても葬儀には間に合いません。

 

 

そのため、次のような方法で生前に伝えておくことが大切です。

 

 

・エンディングノート
・メモ書き
・家族への口頭の伝達
・葬儀社の事前相談
・信頼できる専門家への共有

 

 

「遺言書+生前の伝達」が最も安心です。

 

 

 

葬儀の希望を書くときのポイント

① 書きすぎない(家族が動けなくなるため)

細かすぎる指示は、かえって家族を縛ってしまいます。
大まかな方向性を書いておくのがおすすめです。

 

 

② 費用の考え方も書いておく

・葬儀費用の上限
・どの財産から支払うか
・香典の扱い

 

 

これらも書いておくと家族が助かります。

 

 

③ 葬儀社の指定がある場合は必ず明記

「〇〇葬祭にお願いしたい」「事前相談済み」などは、家族にとって非常に重要な情報です。

 

 

④ 遺言書とエンディングノートを併用する

遺言書は法的な部分、葬儀の希望はエンディングノート。
この使い分けが最も実務的です。

 

 

 

葬儀の希望は“家族への最後の思いやり”

葬儀の希望を書くことは、自分のためだけでなく、家族の負担を軽くするための大切な準備です。

 

・遺言書の付言事項に書く
・エンディングノートにも残す
・生前に家族へ伝える
・必要なら葬儀社と事前相談する

 

これらを組み合わせることで、「自分らしい最期」を叶えつつ、家族の心の負担を大きく減らすことができます。

 

行政書士法人エニシアでは、遺言書の作成だけでなく、葬儀の希望の書き方やエンディングノートの整理もサポートしています。

 

どうぞお気軽にご相談ください。

 

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